大切だったのは 合格なんかじゃない。


*Sakura*LIFE

3月、受験も終わって一段落した俺。
桜の木にも花の膨らみが出来はじめた。


そして、桜前線と共に春の匂いが俺の部屋にも。


「どうしたの?ぼーっとしちゃってさ。」
「ん?いや別に。」

受験戦争を乗り越え、合格通知を貰った次の日から、
俺はよくこうして考え事をするようになった。
その日から、ずっとずっと、『何か』を捜し求めていた。
念願の大学合格を貰って、この生活は満たされているハズなのに、
未だ何か欠けているような気がして。
大好きな彼女が、家に来ている日も。

「ねえ、大学通い始めたらさ、一緒に住みたい!」
「え、俺と?」
「だってずっと一緒にいたいもん♪」
「でも俺といてそんな楽しいか?」
「楽しいよ^^ま、そんなのわがままだって分かってるけどw」

笑顔を振り撒きながら言った、彼女なりのわがまま。
彼女は俺の隣にちょこんと座ると、カレンダーに予定を書き出した。
外の桜のつぼみと、同じ色の色鉛筆で。

「その予定、予定って言うの?」
「いいじゃんか、こういうのも(笑)」

彼女が書く予定は、『一緒に買い物』とか、『散歩の日』とか、
予定として成立するかどうか微妙なラインのものばかりだった。
でも彼女は笑顔で予定を書きこんでいく。
今度は新緑の緑の色鉛筆で、『二人で笑う日』って。



でもその時、自分の捜し求めていたモノが見つかった気がした。
心があったかくなるような、疲れが癒されるような・・・



俺が欲しかったのは 何気ない日常だったんだ

大好きな彼女と笑い合える様な そんな時間だったんだ

受験で疲れた心を癒してくれる 大切で ゆっくり流れる毎日だったんだ


『合格』なんかよりも もっと貴重なモノ


「なあ、大学行きだしたら一緒に住もうか?」

「な、何言い出してんの!?まさか本気にしてるの?」

「本気にしちゃ、悪い?」


こんな大切な日常を築こうとしてくれる彼女と


「それって、本当?」


住まないのなんて、


「当然だよ^^」


本当の馬鹿じゃん?


「ありがとう^^」


彼女に癒しと元気を貰う代わりに、俺が守ってやる。
俺、そう決めたから。


「じゃあ、早速散歩行こう!」
「へ?急にどうしたの!?」
「桜の木を一緒に見に行こう!もうすぐ咲きそうな程、つぼみが膨らんでるんだ。」
「うん!」


彼女の腕を引っ張って、春の風が吹く外に出る。
「急に笑うようになって面白い」とか彼女に言われたりして。

こんなに笑顔になれたのも、お前のおかげ^^




4月、一緒に住みはじめた俺達が自分達の手に掴んだのは、
ゆるやかな笑顔と日常と、あの時の桜の花びらだった。




いつまでも何気ない日常を大切に


fin...


相互もしているSweet candy...様の管理人様、たまき様よりお友達記念に頂きました^^
このHPの桜リニュを見て思いつかれたということで(笑
何だかとてもじーんと来る小説です。
幸せな日常が一番だと思いました。
たまきは文才があって、とっても羨ましいです。
流石ですね、たまき(笑
これからもよろしくねv
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